映画

椿三十郎

勿論、黒澤監督版。 (後から調べたら「用心棒」の続編と分かって、あっちゃーと思ったが、話の筋は理解できたから良し。事前情報は大切ですなぁ・・・) 非常にまとまりのある映画だ。 特に間の緩急のつけ方が素晴らしい。 最早これは言及するまでもないが…

HOUSE

大林監督二本目。 なんというか、大林監督の「おもちゃ箱をひっくり返したような映画」という作品性を分かっていれば、こうまで見やすくなるのかと驚いた。 まず、映画全体の色が良い。出てくる小物、照明、書き割りまでもがこの映画の見得として見事な役割…

花とアリス殺人事件

私は脆弱ゆえ、アマプラに入会したり退会したりを繰り返しているのだが、今月は見たかった映画が追加されたので入会している月である。 「花とアリス」もかなり好きな作品で、前々から気にはしていたのだが、どうも岩井監督のアニメというのに抵抗感があって…

かくしごと

このコロナ禍で時間に余裕ができ、もう何年も俗に深夜アニメと呼ばれるものを見てきていなかったが、やたらPVに惹かれ、つい最後まで見てしまった。 やはり一貫して、父と娘の距離感について描いているのが良いのだろう。 これは、OPやEDの映像でもそうなの…

ダークナイト

あぁ、やべぇよぉー、1つ企画ブッ飛ぶんじゃないか!!? どうすんの!!? せっかく時間かけて準備したのになぁ、と一抹の…いや大きな不安を抱えながら書く。 あれだけ、「ジョーカー」を褒めておいて、「ダークナイト」を見ていないのは、どうなのだろう…

気狂いピエロ

ゴダール先生二本目。 おぉ、素晴らしきヌーヴェルヴァーグ! ゴダールお得意のジャンピングカットと詩的な台詞の応酬。 これをリズムによって「映画」にしてしまうのだから、本当にかなわない。 「ピエロ」になれない男が、「ピエロ」になろうとする話。 フ…

時をかける少女(実写)

これを今書くのは卑怯か?と 思いつつも書く。 そういえば、大林監督作品は全く見ていなかったなと思い出し、早速TSUTAYAでレンタルして「時かけ」を見てみる。 これ、あまりにも淡白過ぎないか? 狙ってやってるのは分かるが、これじゃ、発端部の掴みがあま…

ヒミズ

映画を見て、何か書かなければ、やはり腐ると思い、書く。 園子温監督に関して、話題になってるなぁ、というくらいの感覚で、不勉強ながら、これまで、特段見ることはなかったが、とりあえず「ヒミズ」を見る。 まず、役者の熱演には、驚く。 正直、今の邦画…

ジョーカー

気づけば、もう年の瀬。。。 慌ただし過ぎて、えらい更新期間が空いてしまった。 来年も色々と頑張ります。 それはともかく、2019年の間にこの映画については、書いておきたい。 泣いた。泣いた。多いに泣いた。 この映画とは私にとって、そういう映画だ。 …

空の青さを知る人よ

「あの花」、「ここさけ」と続き長井龍雪監督の秩父オリジナルアニメ第三弾にあたるのが今作「空青」だ。 流石の長井龍雪といった所で演出も光っている。作画も素晴らしい。 なんというか、上手くまとめたなぁ……という感想だ。 要するに「あの花」のファンタ…

いなくなれ群青

何だかここ最近非常に忙しくメンタルも体力的にもメンタル的にもボロクソになってはいたのだが、予告を見て少し気になっていたので動かない体を無理矢理動かし、見に行った。 冒頭からあれ?なんか期待していたのと違うな。予告の時に岩井俊二の画を期待して…

天気の子

新海監督の「ほしのこえ」を見た時、物凄い衝撃を受けた。インディーズであるからこその作家性。これまでのアニメには無かった独特の背景美術の美しさ。しかし、新海監督のインディーズ性は「君の名は。」で良くも悪くも途絶えた。絶賛がある一方で、批判意…

「薄暮」

「薄暮」を見てきた。 素晴らしかった。簡単に言ってしまえば、この一言に尽きる。ストーリーをあえて単純化し、福島県いわき市の美しさを直球で伝えてきた。アニメーションという創り手の思いが画面に現れる表現だからこそ、私はいわき市の美しさに感動した…