ヒミズ

映画を見て、何か書かなければ、やはり腐ると思い、書く。

園子温監督に関して、話題になってるなぁ、というくらいの感覚で、不勉強ながら、これまで、特段見ることはなかったが、とりあえず「ヒミズ」を見る。

 

まず、役者の熱演には、驚く。

正直、今の邦画で、ここまで、叫び狂って演技が出来るキャパシティは、あまり見ない。役者をあそこまで、暴れさせる場所を提供しただけでも、この映画に意味はあるのだろう。

 

だが、震災というテーマを映画の中で上手く盛り込めていたのかというと、それは疑問だ。

人間が、ただひたらすら狂えば良いというものでもない。

それは、はたから見れば、分かりやすいが、はたして、震災というテーマを、分かりやすさ、と繋げていいのか。

もっと複雑な人間模様があるはずだ。

 

全体的に、感情が優先した、一辺倒なものになってしまっている気がするなぁ…