時をかける少女(実写)
これを今書くのは卑怯か?と
思いつつも書く。
そういえば、大林監督作品は全く見ていなかったなと思い出し、早速TSUTAYAでレンタルして「時かけ」を見てみる。
これ、あまりにも淡白過ぎないか?
狙ってやってるのは分かるが、これじゃ、発端部の掴みがあまりに悪い。
主人公に対して、まったく入り込めないではないか。
これは、全体的に言えることで、キャラに小綺麗な台詞回しをさせているのはいいが、それをやり続けることによって、見る側との距離はみるみる離れていく。
カットの繋ぎにしても、妙に繋がっておらず、テンポが悪い。
それに加えて、陳腐なアニメーション。
(これらも狙ってやっているのだろうが)
これは、しんどいなぁと思って、気持ち半分で見ていたら、なんと仰天、ダメだダメだと思って見ていたあの淡白さが、
深町と和子が分かれるラストシーンで、意外にもカルタシスを生んでいるではないか!
序盤では感じられなかったが、終盤になるにつれ、ハマるとまではいかないまでも、映画独特の味をあの淡白さが上手い具合に支配しているのだ。
とはいえ、しんどいことに変わりはないが。
というかこれ、「君の名は。」原型なんだなぁ。
2016年に「君の名は。」を見、はっはっ、なぁに新海誠は、2016年にもなってこんな王道をやってんだい!と既に体感していらっしゃいました、諸先輩方におかれましては、なにぶん私、若輩者ですがゆえに、ご勘弁いただきますよう何卒よろしくお願い申したいと思います。
まぁ、物語において、時代は繰り返すんだねぇ。。